約2カ月後のサッカーW杯(ワールドカップ)ロシア大会の指揮を任された、日本代表の西野朗(あきら)新監督(63)が、選手に100%の力を発揮させて選手ファーストで戦う。12日、東京・JFAハウスで就任会見。

<西野監督に聞く>

 -理想とするサッカー、チーム作りは

 長い間クラブの中での指導で選手がいるから作っていくチーム作りだった。代表はある程度、理想とするやりたいサッカーに選手を当てはめていく逆の発想の中でチーム作りができる。有能な選手がたくさんいますし、しっかり把握した上で作り上げていきたい。

 -就任の打診は

 先月の末に、会長から頂きました。自分の中で(技術委員長としてチームを)どう劇的に変えていくのか考えていたところ。戸惑いがありました。監督同様(クビ)ということになってもと思っていましたし…。

 -チームを1つにするためには

 (現状で)バラバラ、崩壊しているとは思っていませんし、しっかり戦えていると思っています。

 -1次リーグで対戦する3チームの研究は

 蓄積はありますし、間違いなくベースになってくる。これからさらに、急激に変わることが予想されますから、テクニカルのスタッフに分析力、強く要求していきたいと思います。

 -指導者としてのブランクがある

 まず自分を整えるところ。さらに研ぎ澄ましていかないと。戻さなければいけない部分は多分にある。

 -攻撃的か守備的か

 ゲームというのは、いろんな状況がありますが、オフェンシブに戦い、勝機を常に求めていく。できれば、オフェンシブな戦い方を求めて、選手にもそういうスピリットを。