19年ワールドカップ(W杯)フランス大会出場を決めたなでしこジャパンが、本大会前にフランス遠征を検討していることが分かった。来年6月に始まる本番へ向け、入念なシミュレーションを行い、世界一奪還を目指す。

 なでしこジャパンは現在ヨルダンで開催中のアジア杯で4強入りし、W杯出場権を獲得。16年リオ五輪アジア最終予選で敗退し、世界の舞台へ戻るための最重要課題だったW杯出場権獲得へ向け、対策を練った。昨年11月の国際Aマッチデーを使ってヨルダン遠征を敢行。準決勝中国戦の舞台にもなったキング・アブドラ国際スタジアムでヨルダン代表と親善試合を行い、ピッチ状況や気候、食事面などを確認。中東独特の雰囲気を経験し、本番で選手らがスムーズに現地になじむことに役立った。

 フランス遠征でも同様の効果を期待しており、協会関係者は「やはり1度(現地を)見ておくことは大事」と話す。既に年内の予定は埋まっており、来年1~4月の国際Aマッチデーでの開催を候補に挙げているという。W杯出場決定を受けて大会直前の合宿地の選定にも動き始めており、万全の準備を経て、復権を狙う。