なでしこジャパンの高倉麻子監督(50)が19日、20日(日本時間21日未明)に行われるヨルダンで開催中の女子アジア杯決勝オーストラリア戦へむけた前日会見に出席した。

 高倉監督は「この素晴らしい大会のファイナルまでしっかり勝ち進んでくれた選手たちに感謝の気持ちがあるのと、オーストラリアという素晴らしいチームと戦えることをうれしく思います」とあいさつした。

 7日に1次リーグ初戦を戦ってから約2週間がたった。チームは1次リーグを2位で突破して4強入りし、8カ国中5カ国に与えられるW杯出場権を獲得。17日の準決勝でも中国に3-1で勝利し、残すは決勝のみとなった。指揮官は「この大会で私たちは目標を3つ挙げました。1つはW杯出場、もう1つはもう1度この大会のチャンピオンをとるということ。そして、最後の1つはチーム自身が成長するということ。自分たちの力を出し切る戦いができればと思っています」と話した。

 また、ちょうど今日19日は高倉監督の50歳の節目の誕生日。取材陣から祝福されると「ありがとうございます」と照れ笑いを浮かべ「今日ね、ちょうど20歳(ハタチ)なんですよね」と冗談を飛ばし、一瞬戸惑った様子を見せた取材陣を見て「ちょっと違いますね」と笑わせた。「たまたまこういう日程になりましたけど、私自身のことはあんまり関係ない。選手が(優勝という)プレゼントをくれるのはいいなと思いますけど、まだまだ先に向かって私たちは進んでいる」と気を引き締めた。

 続けて「今回のことだけでなく、選手たちがたくましく成長してほしいというのが私のたった1つの願い。明日、みんなで喜べたら最高だなと思います」と3大目標の完遂、そして初タイトルという大きなバースデープレゼントへ思いを巡らせていた。

 運命のアジア杯決勝オーストラリア戦は、20日午後8時(日本時間21日午前2時)キックオフ。