勝てばパリ五輪（オリンピック）の切符を獲得する日本が、前半2点をリードした。1－0の前半42分、MF荒木遼太郎（22＝FC東京）の追加点で花の都へ大きく前進した。
左サイドバックのDF大畑歩夢（23＝浦和レッズ）が相手をかわして、中央の司令塔MF藤田譲瑠チマ（22＝シントトロイデン）へパス。そこからゴール前に抜け出した荒木にスルーパスを送ると、荒木が右足でゴール右下へ流し込んだ。ここまでは決定的なラストパスで貢献してきたが、うれしい今大会初得点となった。
荒木は今季、鹿島アントラーズからFC東京へ期限付き移籍。鹿島では出場機会が少なく苦しんだが、新天地では開幕から先発をつかんで6戦5発と結果を出し、U－23代表に復帰していた。
負ければ終わりの準々決勝カタール戦では、途中出場から延長前半、エースFW細谷真大（22＝柏レイソル）の決勝弾をアシストしてチームを救った。
「自分の持ち味を出せた試合だったので、次はゴールできればと思います」。勝てば出場権獲得の準決勝で先発に抜てきされ、さらには有言実行の得点を決めてみせた。
