4月の解任を不当と主張している日本代表前監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(66)サイドが18日、日本協会を相手取り、来週23日か24日をめどに東京地裁へ提訴する方針を固めた。

 慰謝料1円と謝罪広告を求めるという。解任の経緯説明などを求めた質問状を10日に送り、その返答が17日夜にあったことを金塚彩乃弁護士(40)も公表。契約解除を理事会に諮らなかったことが適法か求めた質問には前日17日の理事会で再度承認した、と事実関係だけで見解は示されなかった。

 経緯説明については「契約書の上では答える必要がない」と突き放されたという。これを受け、金塚弁護士は「今後も回答はいただけないと理解した。来週、提訴します」と次の動きに出ることを明言した。民事訴訟が成立すれば、第1回口頭弁論は6~7月。本格化するのは8月になる見通しだ。また、回答のほかには「W杯直前なのでチームを動揺させないでほしい」との要請もあったという。