ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた親善試合・ガーナ戦(30日、日産ス)に臨む日本代表が29日、試合会場で冒頭15分を公開した公式練習に臨んだ。

 日本代表FW岡崎慎司(32=レスター)は、思い切りの良さの必要性を強調。西野体制で臨む初めての試合だが「新しい監督で(直接)コミュニケーションが取れるとしても、いきなり連係でフィーリングも合って(戦術を)共有していく、というのは難しい。だからこそ迷わずに思い切ってやることが必要」と説いた。

 自身は左足首痛を抱えていたものの、練習には完全合流。本大会メンバーに選ばれれば3大会連続のW杯出場となる。「ビッグ3」と呼ばれ、これまで代表をけん引してきたFWは「レスターでやってきた3年間は生きる」と断言した。

 「(試合中)不利になる状況やジリジリする試合展開もあると思う。それでも走り続けたり、本能的にチームの役に立つやり方はできる。(本大会は)瞬発力でできる相手じゃない。でも、やり続ければ1本、2本のチャンスはある。そのパワーが出るかがW杯に必要」

 ガーナ戦ではW杯に向けて、勝利が求められる。だが、国際Aマッチは国内組だけで臨んだ東アジアE-1選手権(2勝1敗)をのぞけば、昨年10月6日ニュージーランド戦(2-1)以来、5試合勝利がない(2分け3敗)。岡崎は西野新監督のもと「いったんリセットというのが強い。僕は(代表に)呼ばれていなかったですけど、重苦しい雰囲気もあったと思う。そういうのをいったん忘れて、でもやってきたことはそのまま、頭を切り替える。そういう緊迫感のある試合になると思う」。経験あるストライカーが、新体制でも引っ張っていく。