東京オリンピック世代のU-21(21歳以下)日本代表が9日、フランスで行われたトゥーロン国際大会から帰国した。

 トルコ、ポルトガル、カナダと同組の1次リーグC組では1勝1分け1敗で7位決定戦にまわり、トーゴに1-0で勝利して大会を終えた。目指していた準決勝進出は果たせなかったものの、この世代の主力DF冨安健洋(19=シントトロイデン)とFW小川航基(20=岩田)が初めて同代表に加わってプレーするなど、収穫も多い大会となった。

 全4試合に出場し、チームトップタイの2得点を挙げたMF三好康児(21=札幌)は「得点をとれていない試合はなかったので、自信をもっていいと思った。あとは失点の部分。同じような失点をしないようにしたり、海外の選手は遠くからでも(シュートを)打ってくるので、意識が必要だと思った」と振り返った。

 U-21代表で背番号10をつけ、カナダ戦とトーゴ戦では主将としてもチームをけん引した。8月には同代表で臨むジャカルタ・アジア大会も控えており「もっと点をとれる選手になりたい。全員が自チームで試合に出られるように心掛けることが大事だし、そこの経験の差は出ると思う」と気を引き締めた。

 今大会は森保一監督(49)が同時期にワールドカップ・ロシア大会の事前キャンプを張る日本代表にコーチとして同行するため不在。横内昭展コーチが代行監督で指揮していた。DF中山雄太(21=柏)は「横内さんは1人1人と話してくれるし、やりやすい部分はあった。だからこそ結果で示したかった」と7位に終わった成績を悔やんだ。世界との差については「ミスを見逃さないし、少ないチャンスをしっかりと決めてくる。自分たちはチャンスでとりきれないところがあったので、課題として意識していきたい」と振り返った。