日本(FIFAランク54位)が4-3で今夏のワールドカップ(W杯)8強の強豪ウルグアイ(同5位)を撃破した。MF南野拓実(23=ザルツブルク)が2得点し、森保一監督(50)就任から3戦連発となる計4ゴールを挙げた。

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南野はブレない心の持ち主だ。14年11月、当時所属していたセレッソ大阪はJ2降格危機に陥っていた。チームの雰囲気は張り詰め、取材に応じる選手の口数は少なかった。だが、当時19歳だった南野はいつも丁寧に応じた。なぜそんな姿勢を保てるのか聞いた。「どんな時も冷静でいたい。チームが不調だからと言って自分を曲げたくない」。印象的な言葉だった。

オーストリア1部ザルツブルクに移籍後、2季連続で2桁得点するなど結果を残した。私生活では同期で親友のC大阪MF秋山に国際電話をすることが多かったが、練習で不自由しないようにドイツ語を猛勉強した。在籍5季目を迎えた今季からは通訳もつけていない。趣味は読書。俳優岡田将生似のスター候補は、喜怒哀楽を過度に表現するタイプではなく、冷静で知的な横顔が魅力だ。【小杉舞】