サッカー日本代表が30日、来年1月5日開幕のアジア杯(UAE)に向けて東京近郊で実施していた国内合宿を打ちあげた。

最終日は流通経大と練習試合(35分×2本)を実施。2-0で勝利した。DF長友佑都(32=ガラタサライ)は2本目に先発。試合後「海外組は、35分といういい時間のゲームができたのでコンディションは良かったですね。国内組はもう少し追い込んでもよかったかな」と振り返った。

海外組はリーグ戦の最中だが、国内組はオフ期間。長友は「オフだから仕方ない部分はある。ボールの感覚、体のキレも含めてまだみんな戻ってないなと。これからアジア杯に行きますけど、そこから上げていかないと。負荷のかかる練習をしないといけない」と危機感を口にした。

試合後、長友は黙々とランニングに励んだが、長友と走る選手はだれも現れず「寂しいなと…」と苦笑した。

森保体制後、国際Aマッチは4勝1分けと不敗でアジア杯に向かう。11年に優勝を経験している長友は「アジア杯独特の雰囲気と難しさは、経験がある選手じゃないと分からない。特に初戦から精神的にも勝てるだろうという気持ちでいくと、足元をすくわれる」と言った。

11年は1次リーグから接戦や逆転勝ちで勝ち上がっている。長友は「当時の僕らもその(アジア杯に入る)前まで良くて、メディアの皆さんもおだててくれて、気持ちのいい状態でアジア杯に入ったんですけど。あの経験があって(今回と)ちょっと似てるなと思っている。気を引き締めないといけないことを、経験していない選手に伝えたい」と語った。