日本は韓国に0-1で競り負け、03年大会以来16年ぶりの8強入りを逃した。日本は後半の立ち上がりに郷家友太(神戸)が先制点を決めたかと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でオフサイド判定となった。好機は多かったもののゴールを奪えず、後半39分に失点した。

1次リーグを無敗で突破した若き日本の挑戦は、隣国のライバルに終止符を打たれた。主将のMF斉藤未月は「ゴールを取れなかった自分たちが負けて、ゴールを取った韓国が勝った、それだけ」。短い言葉で全てを表した。

前半はボール保持率72%と圧倒したが、エースFW田川亨介と斉藤光毅の負傷離脱が響き決定機を作れなかった。後半は、システム変更でギアを入れ替えた相手に押し込まれた。同5分にMF郷家が得点したかに思われたが、VAR検証で直前のプレーがオフサイドとなり、ゴール取り消し。同33分のFW宮代大聖のシュートは、ポストに嫌われた。

後半39分、自陣深い位置でのDF菅原由勢のパスミスから失点した。ゴールを取り消された郷家が「ショックで心理状態が不安定になった。みんなバタバタとしてしまった」と話したとおり、未熟さが結果に表れる形となった。

U-20代表はこれで解散し、選手たちの多くはU-22代表として20年東京オリンピック(五輪)を目指す。全試合に出場してこの日も効果的な攻撃参加を見せた菅原は、失点場面について「一生、頭から離れることのない場面。プレーの選択を変えられなかったのは、僕のレベルの低さ」と反省した。貴重な世界大会で得られた経験と教訓を次に生かす。