サッカー日本代表が今秋予定の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選に“ぶっつけ”で臨む可能性が出てきた。日本協会の田嶋幸三会長(62)が26日、オンラインで対応。前日25日に出席した国際サッカー連盟(FIFA)理事会で、8月31日から9月8日までの国際Aマッチ期間(IMD)がなくなり、来年6月のIMDと合わせる方針を示されたことを明かした。

新型コロナウイルスの影響で延期されているアジア2次予選は、10月と11月に開催される予定。直前の9月に強化試合を行う計画を進めていたが、招集に強制力のあるIMDがなくなったことで厳しい状況になった。田嶋会長は「アジアで議論するといっても海外の選手が多いので、IMDに従わざるを得ない」との見解を示した。東京五輪本番直前の来年6月のIMD期間に、日程消化のために、あらゆる策を検討したうえでW杯アジア最終予選を4試合実施する可能性も浮上する。A代表と五輪代表の活動が重なることは必至で、五輪代表監督を兼任する森保監督をA代表に専任させるなど、日本協会もさまざまな議論を重ねながら最善を目指していく。