オーストリア遠征中のサッカー日本代表(FIFAランク27位)はメキシコ代表(同11位)に完敗し、20年の最終戦を黒星で締めくくった。

日本は13日のパナマ戦から先発9人を入れ替えた。立ち上がり、相手の前線からの激しいプレスを受け自陣から抜け出せないでいたが、MF伊東のスピードを生かした裏への抜け出しで徐々に好機をつくる。

前半10分、MF鎌田がペナルティーエリア内を突破しマイナスクロスを送るがFW鈴木にはわずかに合わず。直後の前半12分、左サイドでフリーになったMF原口がドリブルからミドルシュートを枠内に放つが、相手GKのセーブに阻まれた。

前半15分には、MF原口がゴール前でフリーになった鈴木にラストパスを送り決定機を迎えたが鈴木のシュートは相手GKの残り足に当たりゴールを割れない。こぼれ球を再び伊東がシュートを打つがGKのセーブにあった。押し込む時間が長かったがゴールを割れず前半を0-0で折り返す。

後半はメンバーチェンジで修正を図ったメキシコに大苦戦。攻め手がなくメキシコの時間帯が続く。試合が動いたのは後半18分。メキシコがペナルティーエリアの左を崩すと最後はエースFWヒメネスが個人技で突破。右のつま先でシュートを放ち先制する。会場は霧が濃くなり視界が悪く、ボールが白から赤のカラーボールに変更される。5分後の後半23分には2列目から飛びだしたMFロサーノに決められ、最終ラインが崩されて失点。日本はMF久保、FW浅野と攻撃陣を投入したが打開できなかった。