サッカー日本代表とU-24日本代表の“兄弟対決”が決まった。3日に予定していたA代表の国際親善試合ジャマイカ戦(札幌ドーム)の中止を受けて、日本サッカー協会(JFA)は1日、時間と場所は同じまま、A代表と東京五輪世代U-24代表とのチャリティーマッチを開催することを決定した。

過去にも“兄弟対決”はあった。82年W杯スペイン大会のアジア予選を1週間後に控えた80年12月14日、日本代表は「日本代表シニア」と国立競技場で対戦した。

この頃、日本代表は世代交代のまっただ中。若い日本代表が、一世代前の代表だった「日本代表シニア」に胸を借りて、W杯予選に向けた強化試合に挑んだのだった。

両チームのメンバーは以下の通り(年齢は当時)。

<日本代表>

鈴木康仁(20)、前田秀樹(26)、越田剛史(20)、菅又哲男(23)、都並敏史(19)、副島博志(21)、戸塚哲也(19)、金田喜稔(22)、木村和司(22)、長谷川治久(23)、横山正文(24)

<日本代表シニア>

田口光久(25)、今井敬三(30)、清雲栄純(30)、藤島信雄(30)、岸奥裕二(26)、小見幸隆(27)、渡辺三男(27)、西野朗(25)、釜本邦茂(36)、碓井博行(27)、藤口光紀(31)

試合は碓井、西野、途中出場の今村博治(31)が得点した「日本代表シニア」が3-2で勝利した。日本代表の得点者は、長谷川と金田だった。

両チームの選手の年齢を比較すると、現在のA代表とU-24代表の年齢差に近い。41年前は「シニア」が意地を見せて勝利したが、21世紀の“兄弟対決”は、どちらに軍配が上がるのか。【杉山理紗】