解任危機にあるサッカー日本代表森保一監督の後任候補として、東京五輪でメキシコ代表を銅メダルに導いたハイメ・ロサノ監督(43)の名前が挙がった。メキシコメディアのTVアステカ電子版が報じた。

しかし、日本サッカー協会の幹部は9日、日刊スポーツの取材に、現地でのこの報道を完全否定した。

同電子版は、日本サッカー協会は東京五輪3位決定戦で日本に完勝したメキシコのロサノ監督の手腕を高く評価。日本がW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に敗れたことで森保監督の解任を考えており、ロサノ監督が後任候補に浮上したと、伝えていた。

ロサノ監督にはメキシコ国内の複数クラブからもオファーが届いているが、指揮官就任には至っていない。過去にメキシコ人指揮官では、ハビエル・アギーレ氏が日本代表を率いている。

日本協会は12日のオーストラリア戦(埼玉)で引き分け以下だった場合、森保監督を解任する可能性がある。後任候補には現在、J1のFC東京を率いる長谷川健太監督(56)が挙がっている。日本協会はできる限り現体制をバックアップする構えだが、次戦の結果次第で監督交代は現実味を帯びる。