16日(日本時間17日未明)のワールドカップ(W杯)アジア最終予選オマーン戦(アウェー)に臨む日本代表MF田中碧(23=デュッセルドルフ)が13日、オマーン・マスカットでオンライン取材に応じた。

10月のオーストラリア戦から2試合連続で先発起用され、チームは2連勝。中盤で存在感を発揮している。セットプレーではキッカーを務め、キックの質の向上を課題に挙げた。田中の一問一答は以下の通り。

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-ここ2試合先発で2連勝。個人の自信は

田中 個人のプレーに関して言えば、前回のベトナム戦もオーストラリア戦も満足いくプレーは何ひとつ出来ていないので、もっと改善しないといけない。ただ、自分が出ている試合で勝ち続けているのは、少しは貢献できているのかなという感覚はある。より結果も内容も求めていかないといけない。個人としても、前回のオーストラリア戦に比べれば、心の余裕は少しはあります。ただ、正直なところ、別に内容をめちゃくちゃ追究できるほど自分に対して余裕がないのも事実。最終予選のプレッシャー、今の順位の中でメンタル的にもプレッシャーは少なからずある。試合を重ねるごとに、リスクを冒すようなプレーを増やしていければ、自信もクオリティーも上がっていくと思う。そこは、やっていって、いろんなものを乗り越えていくしかないかなと思っています。

-オマーン戦は守田選手が出場停止で、人が変わることによるイメージは

田中 人が変われば、その選手がどこでプレーするかによってまた、僕がプレーする場所も変わる。だれが出るか分からないが、この前は守田君がいて、自分がより高い位置に出ていましたけど、逆にそこにトップ下や攻撃的な選手が入れば、自分がいつもプレーしている1つ低い位置でパスを供給する場所でプレーする機会が増えると思う。そうなれば、より自分の持ち味が、いつもより出せると思います。逆に、ボランチのような選手が入れば、そこは互いの距離感をみながら自分がベトナム戦のように高い位置を取るかもしれないし。そこは話し合いながら、選手との距離感を見ながら変えていければ。チームとしてより共有できれば、幅や攻撃が上がっていく。まだまだ良くなるところしかないと思う。練習する時間もたくさんあるので、しっかりと話し合いながら出来れば。

-ベトナム戦は少し遠慮していたように見えた。どう考えていたか

田中 組み立てをせずに、自分たちがボールを握って、敵陣に押し込む試合状況の中で、自分がどこでプレーした方がいいか探りながらプレーしていた結果、ああいう形になってしまったのかなという部分は、反省も含めてある。もちろん、(低い位置まで)降りて前の選手に縦パスをいれることもすればよかったと思うが、それをして、後ろが重くなって前に人数が減るのは意味がない。我慢してライン間でボールを受けたときに、どれだけクオリティーを出せるかが、より求められるのかなと。僕自身も、これからインサイドハーフをやる意味では、ゴールだったりアシストのクオリティーは、他のインサイドハーフの選手に比べて明らかに落ちるのは分かっている。そこでより、クオリティーを出せるように。すぐにはできないが、自分の中で求めていかないといけないし、新たなプレースタイル、可能性が増えるいい機会だと思う。1つ前(の位置)でプレーする上では、よりもっと求めないといけないし、そこで評価されるものだと思うので、そこのクオリティーをあげないといけない。

-代表ではセットプレーのキッカーも務めている。心がけていることは

田中 僕自身も、そんなにずっと蹴ってきた選手ではないので。何がいいボールか、何が悪いのかは、今は試行錯誤している最中なので、何とも言えないですが、入ってない、チャンスになってないのは事実。それは責任を感じますし、自分のクオリティーの低さだと思っている。まずはそこのクオリティー上げないといけない部分と、しっかりデザインしている時に、デザインを成功させるボールを蹴れるかが大事。せっかくセットプレーを取っているのにチャンスにならなければ、相手がファウルを減らさなくてもプレーできてしまう。僕自身のクオリティーをもっと上げないといけないと感じますし。チャンスにできるように努力しないといけないですし、同時に、カウンターが一番怖さがある。そこを避けながら、クオリティーのあるボールを蹴れれば。練習します。