サッカー日本代表の森保一監督(53)が24日、オンライン取材に応じた。年内の代表活動を終えて、1~3月のW杯アジア最終予選残り4試合に向けた準備期間に入る。

年明けの活動のイメージや、W杯本大会に向けた意気込みを語った。森保監督の主な一問一答は以下の通り。

-今後の予定は

森保監督 1~2月の最終予選は、また難しい状況で準備しないといけない。Jリーグは12月にシーズンが終わり、欧州のリーグもウインターブレークを挟む。オフがあって最終予選に向かうという部分では、9月の最終予選の立ち上がりのような難しさがあると思う。1度苦い経験をしているので、与えられた条件でベストな状態をつくって、必ずホームで勝利できるよう準備を進めたい。残りのJリーグの試合、そして天皇杯と国内の視察をして、その後は欧州に渡って、年末年始の試合を視察してたい。(1月の)最終予選前には、国際親善試合を1試合お願いしている。インターナショナルマッチデーではないので、海外組は難しいと思う。

-久保の状態など、欧州視察で確認したいことは

森保監督 年末年始にリーグ戦をやっているのがスペインとイングランドなので、見られる範囲で見ていきたい。久保については、見る機会があったら見たい。ただ、10~11月と、彼がいない間にも他の選手は非常に活躍して、レベルアップしてくれている選手もいるので、全体を見極めて招集につなげたい。

-1月の合宿の想定は

森保監督 長いシーズンを戦っているので、休養を入れてもらった後に招集できれば。1週間くらい頂ければと思っている。

-1月の親善試合のタイミングは

森保監督 最終予選の直前。試合の後、1日や2日は間が空くと思うけど、長く間を空けるのでなくて、リカバリーの時間をつくりながら、中国戦、サウジアラビア戦にスムーズに移行できるように、イメージはしている。

-選手として最終予選を戦うより、監督として戦うほうが難しいか

森保監督 そうかもしれない。最終予選の厳しさは変わっていないので、1度選手で経験させてもらったこともあり、覚悟して臨めているので、すごく落ち着いて戦うことができている。どちらが大変かというと、やはり監督かなと思う。

-最終予選の序盤で苦戦したから、若手の起用が増えたのか

森保監督 苦戦したから選手の起用を考え始めた、ということはない。半面、結果と内容をふまえて、次の活動にはどんな選手を招集したらいいか、毎回考えている。例えば三笘の活躍は見ていたけど、9~10月の時点で、彼はリーグ戦での先発出場が0だった。まずは所属チームで存在感を発揮して、ポジションをつかむことが先決。ポテンシャルは既に把握しているつもりだし、そこで力を見せてくれれば、代表の力になってもらえるかな、と。11月の活動に向けては、2試合は先発で出場できていると確認できたので、自信を持って代表に来てくれるんじゃないかと。首位のサンジロワーズでレギュラーで出ている、欧州でもやっていく自信がついた、ということで、招集させてもらった。だからこそ彼も自信をもってプレーできているところはあるんじゃないか。試合に出場していない選手を招集することもあったけど、いろんなことを考えて総合的に、チームのために、勝つために必要である、活躍している選手を招集させてもらっている。

-W杯まで1年しかないのか、まだ1年もあるのか、受け止めは

森保監督 どちらかというと、あと1年「しか」ないと思っている。トーナメントのように目の前の試合に勝って、W杯出場権をつかみ取ることが最優先。予選が終わったらすぐ本大会に突入すると確認はできている。本大会も、通常であれば事前キャンプの時間がもらえるけど、普段のインターナショナルマッチデーのように、欧州の選手はクラブでの戦いを終えて翌週から(代表で)試合、Jリーグの選手もリーグを終えてすぐW杯に突入すると、スケジュール上は認識している。

-どんなサッカーでW杯ベスト8という目標を達成したいか

森保監督 目標を設定すること、道筋を考えていくことはやらないといけないけど、目標から逆算するんじゃなくて、現状を積み上げて力を付けて、そのときの最強のチームをつくりあげていければ、自然と目標に到達できると思っている。これは普段から思っていることで、目標は大切だけど、目標ありきで現状をおろそかにすると、結局は目標にたどり着けないと思う。目の前のことを積み上げていって、11月に強いチームができれば。その前に、W杯出場権をつかみ取ることが大事。