【ドーハ(カタール)1日=磯綾乃】サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が、4月1日午後7時(日本時間2日午前1時)からドーハで行われる。

7大会連続7度目出場の日本も森保一監督がカタール入りし、抽選会に参加し、会場で見届ける。

世界中が注目する運命の瞬間を前に、抽選方法などをおさらいしておく。

 

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◆抽選方式と大会方式◆

▽ポット分け 3月31日付の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングに基づき、本大会に出場する32チームを8チームずつ4段階に格付けして上位から第1~4ポットに分ける。

第1ポットは開催国のカタールに、ブラジルを筆頭にランキング上位の7チームが入る。6月のプレーオフで出場が決まる3チームは第4ポットへ。同じポット同士のチームは1次リーグでは対戦しない。

日本は第3ポット。同じポットには、ハリルホジッチ監督のモロッコ、ピクシーことストイコビッチ監督のセルビアもおり、日本を愛し、日本を知り尽くす2人の名将と1次リーグでしのぎを削ることはない。

 

▽抽選手順 過去のW杯で活躍したカフー氏、マテウス氏ら8人のレジェンドたちが抽選人(ドロワー)を務める。第1ポットから順に行われ、各ポットから1チームを1次リーグA-Hの8組に振り分ける。

同じ大陸連盟のチームは同じ組とならない。例えば、第3ポットの日本と第4ポットのサウジアラビアは同組にならない。しかし、13チームが出場する欧州のみ同組に最大2チームが入る。

 

▽日本にとって「死の組」は 同じアジアの代表で日本とは1次リーグで対戦しないカタール以外の上位チームが入る第1ポットは優勝候補が並ぶ。第1ポットで最も避けたい相手はブラジルか。

さらに、第2ポットに14年王者のドイツが入れば、まさに地獄。ここに、第4ポットから身体能力の高いアフリカ勢のカメルーンが入れば、日本にとって「死の組」が確定してしまう。

 

▽決勝トーナメント(T)は 各組上位2チームが進む。決勝T1回戦の組み合わせは、A組とB組、C組とD組、E組とF組、G組とH組の各1位チームと2位チームが対戦する従来通りの形式になる。

なお、1次リーグの順位決定は(1)総勝ち点(2)全体の得失点差(3)総得点。仮に2チーム以上が並んだ場合は(4)当該チーム間の勝ち点(5)同得失点差(6)同総得点(7)フェアプレーポイント数の順で決まる。