24年パリオリンピック(五輪)を目指すU-21日本代表候補合宿が9日、千葉県内でスタートした。

現体制初のアジア・サッカー連盟(AFC)主催の公式戦となるU-23アジア・カップ(6月1~19日、ウズベキスタン)に向けて、選手選考を兼ねた3日間の活動となる。

Jリーグでスタメン出場する高卒ルーキーMF松木玖生(19=東京)は、3月下旬のU-23ドバイ・カップに続いてのメンバー入りを目指す。「自分は運動量がある選手なんで、チームに一番貢献できるプレーを求められてるかなと思います」。

今月3日のJ1福岡戦では、待望のプロ初ゴールをマーク。「ドバイ・カップを通して大岩監督に求められたことは、得点に関わるプレー。もっともっとゴール前に関わっていきたい」。今合宿でも得点にこだわるつもりだ。

松木とともにJリーグで存在感を増しつつあるのが、今季公式戦で6得点の高卒2年目FW中島大嘉(19=札幌)。松木は「どこで会ったかは覚えてないですけど…。普通に仲はいいです」と、1歳違いの2人はかねて親交がある。

「切磋琢磨(せっさたくま)して行ければいいなと思います」と松木は共闘を心待ち。合宿最終日の11日には、大学選抜と練習試合を行う予定。売り出し中の2人が、代表のユニホームでもポテンシャルを見せる。【磯綾乃】

○…U-21日本代表の大岩剛監督(49)は「選手同士、刺激し合って欲しい」と願った。6日には、9月に開催予定だった杭州アジア大会(中国)が、延期されることが決定。活動スケジュール変更を余儀なくされるが「マッチメークだったり、活動できる範囲で改善と振り返り(をする)。次に向けての場を、しっかりと把握した上で準備したい」と話した。