サッカー日本代表DF板倉滉(シャルケ)が、ブラジル戦を糧に、レギュラー奪取に弾みをつける。

11日、取材に応じ、FWネイマール(パリ・サンジェルマン)と競り合った6日の国際親善試合キリンチャレンジ杯ブラジル戦(国立)で得た手応えを語った。

CBで先発。0-1で敗戦したものの、PKによる失点に抑えた。危ないシーンはあったものの、後半20分すぎには背後のスペースを狙ったネイマールへのロングパスに対応。体を張ってシュートを止め、スタンドを沸かせた。

ヘディングでクリアできない高さのパスを、胸でのトラップだけでシュート体勢に持ち込むネイマールは脅威だった。「ブラジルレベルだとパス1本で通してくる精度が高い。ネイマールもワンタッチでシュートを打ってくる」。そう相手の実力を認めつつ「想定していた。いい準備や予測から始まってブロックできた」と、ハイレベルな攻防を振り返った。

今回の代表活動では、CBの主力であるDF冨安健洋がコンディション不良のため欠場が続いている。板倉はここまでの3試合すべてにCBとボランチで出場。先発でも十分に戦える力を示している。「少しずつ(試合に)出させてもらって、自信にもなるし、プレーにも影響している」と、頼もしさが出てきている。