今年に入って故障に苦しむ日本代表DF冨安健洋(23=アーセナル)が、14日のキリン杯決勝チュニジア戦(パナスタ)への出場に意欲を示した。

6月シリーズ最後の代表戦に向け、12日はオンラインで取材対応。「もちろん、森保さんの判断だし、僕は昨日の練習に入っても、問題はなかった。準備するだけ」と意気込んだ。

今年は所属するアーセナルで1、2月に両ふくらはぎを、5月には右大腿(だいたい)部裏を負傷するなど離脱を強いられてきた。代表では昨年11月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選オマーン戦以来、出場がない。

本人は「1月(~2月)、3月と(代表の)活動に参加できていなかったので、みんなと同じ時間を過ごし、ミーティングに入ってスタッフと意思疎通するため」と説明し、今回も別メニューで合宿をスタートさせ、ようやく前日11日の練習からフルメニューをこなした。

複数の箇所をけがしたことで、冨安は「けがはしているが、体の使い方とかが、いい方向に変わってきているのではと、ポジティブにとらえたい」という。

今夏に迎える2年目のプレミアリーグへは、独特の表現で目標を語った。

「手を抜くとは、とらえてほしくはない」という前提で「常に100、120%の力でやっているところを、80%くらいの力で(プレーしたい)。それは自分が、高いレベルにないとできないこと。(そのために)自分の力を100%の高い位置まで引き上げたい。周囲を見ていると、けがを防ぐ意味でも、そういうふうになっていかないといけない」と話した。