パリオリンピック(五輪)を目指すU-21(21歳以下)の世代で臨む日本がオーストラリアに快勝し、3位となった。これでパリ五輪予選となる次回大会で、有利なポット1入りが確実。4位だった場合、開催国によってポット2となる可能性があった。

今大会を通して何度もファインセーブを見せていたGK鈴木彩艶(19=浦和)は、この日も安定した守備でゴールを守り貢献。「僕たちが目指しているところは優勝だったんですけど、準決勝で敗れてしまって、本当に次のゲームが大事になるというところで、勝ちきれたっていうことは、次につながるゲームだったかなと思う」。優勝に届かなかった悔しさをにじませながらも、次につながる勝利となった。

前半7分、ペナルティーエリア内でMF松木のパスに、MF佐藤恵允(20=明大)が右足で強烈なシュート。ボールはクロスバーに当たりながらゴールに吸い込まれた。同39分にはMF山本の右CKからオウンゴールを誘い2点目。後半19分には途中出場のFW藤尾翔太(21=徳島)の今大会初得点も飛び出した。

16年の手倉森ジャパン以来の頂点とはならなかったが、最終戦を快勝で締めた。「優勝してパリ五輪を目指していたので、悔しさの残る大会となりましたけど、最終的な目標としてはパリ五輪でメダルを取ることなので、この大会を糧に今後生かしていきたい」と鈴木。悔しさと手応えを糧に、パリ五輪へ向けてさらなる成長を目指す。