サッカーW杯カタール大会の開幕まで76日。主力の座を狙う日本代表の海外組は、欧州各国リーグ戦の開幕からアピール合戦を続けている。特にレギュラー争いが激しいのは攻撃陣。MF堂安律(24=フライブルク)、MF鎌田大地(26=E・フランクフルト)が3日のリーグ戦で得点。スペインリーグのレアル・ソシエダードに新天地を求めたMF久保建英(21)も存在感を放った。

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欧州で、熾烈(しれつ)な日本代表の「レギュラー争い」が続く。鎌田は難敵ライプチヒを相手に今季リーグ3点目を記録。公式戦6戦5発となった。ポルトガルの強豪ベンフィカへの移籍話も持ち上がっただけに、現地紙には「引き留めたことはなんと素晴らしいことか。彼はただ者ではない」と絶賛された。

ブンデスリーガ組でもう1人、輝きを放ったのが堂安だ。強豪レーバークーゼンとの一戦で2-2の後半26分に決勝ゴールを決めた。自身リーグ2点目で、途中出場ながらチームの暫定首位浮上に大きく貢献した。試合後には自身のインスタグラムで「Great team effor Keep it going(すばらしいチームの頑張り。続けていこう)」と投稿。周囲をたたえる言葉に充実感が漂った。

堂安とのポジション争いとなる久保は相性のいいAマドリード戦で今季初のベンチスタートとなったものの、繊細なボールタッチでスルーパスを通すなど存在感を放った。14日の開幕戦のカディス戦で決勝ゴールを決めた。8日にはプレミアリーグの強豪マンチェスターUとの欧州リーグ初戦も控えるが「今季は20ゴールに絡めれば上出来」と高い目標を設定している。

3人は現状の日本代表ではスタメンが約束されていない。久保や堂安が得意とする右サイドはエース格のFW伊東純也が、新天地のフランスリーグ・ランスで2戦連発するなど好調。鎌田は直近の代表活動ではインサイドハーフで起用されているが、フランクフルトでは左サイドでも躍動している。同ポジションでMF南野拓実(モナコ)やMF三笘薫(ブライトン)と争う可能性もある。海外組の活性化が、強化につながることは間違いない。