日本サッカー協会(JFA)は15日、今月下旬のドイツ遠征に臨む日本代表メンバー30人を発表した。

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国際Aマッチ出場経験のないDF瀬古歩夢(22=グラスホッパー)が、日本代表に抜てきされた。負傷で不参加となった板倉と同じ185センチのセンターバックで、守備はもちろん、利き足の右だけでなく、左でも果敢に縦パスを出せる攻撃力が最大の特長だ。20年にはJ1ベストヤングプレーヤー賞も受賞している。

C大阪に在籍していた今年1月、代表合宿に初招集されたものの体調不良で不参加となった。その直後にスイス移籍が決まり、7月開幕の新シーズンではレギュラーに完全定着し、8試合に出場中だ。

19年のU-20W杯日本代表に入った瀬古は、21年東京五輪は当初、バックアップメンバーだった。だがコロナ禍による大会規定の変更で、出場枠が18人から22人に拡大され、出場機会はなかったものの、大舞台を経験できた。同じ日本代表のGK谷とは同学年で、地元大阪では常に刺激し合っていた。

歩夢(あゆむ)の名前のように「1歩1歩、歩んでいく」のがモットーで、6月に帰国した際、C大阪の試合を観戦し「もっと海外で活躍し、大阪から来た瀬古やぞと、知ってもらうために頑張ります」とあいさつしていた。

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