サッカー日本代表(FIFAランキング24位)はきょう23日午後2時25分(日本時間同9時25分)から、ドイツ・デュッセルドルフでの国際親善試合で米国代表(同14位)と対戦する。11月20日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会メンバー選考のため、本大会出場国を相手に選手の実力を見極める試合となる。

W杯本大会の登録メンバーは26人。今回の招集メンバーの大半が残ることは間違いないが、負傷で離脱しているDF板倉滉(25=ボルシアMG)とFW浅野拓磨(27=ボーフム)に加え、実績十分のFW大迫勇也(32=ヴィッセル神戸)もいるだけに、注目のサバイバルマッチとなりそうだ。

各ポジションの現在の序列と今後について占う。【佐藤隆志】

<GK=3人想定>

当確=なし

濃厚=権田修一(清水エスパルス)

有力=シュミット・ダニエル(シントトロイデン)、川島永嗣(ストラスブール)、谷晃生(湘南ベルマーレ)

微妙=大迫敬介(サンフレッチェ広島)

【寸評】これまでの実績では権田、シュミットがリード。森保監督の信頼度からすれば、権田が第1GKとなる可能性が高い。また、経験値の高い川島、若いが将来性なら1番手の谷が紙一重で追う状況だろう。

<DF=8人想定>

当確=吉田麻也(シャルケ)、冨安健洋(アーセナル)

濃厚=山根視来(川崎フロンターレ)、中山雄太(ハダースフィールド)、伊藤洋輝(シュツットガルト)

有力=酒井宏樹(浦和)、長友佑都(FC東京)、谷口彰悟(川崎フロンターレ)

微妙=板倉滉(ボルシアMG)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、菅原由勢(AZ)、植田直通(ニーム)

【寸評】吉田と冨安のCBコンビは不動。左膝内側側副じん帯を部分断裂した板倉は万全ならメンバー入りは堅いが、復帰は11月までずれ込みそうで、その回復次第と言えそうだ。若い中山、伊藤が欧州で評価を上げており、メンバー入りは現実的な立場だろう。酒井、長友のベテランも状態が良ければ問題なさそうだ。

<MF=11人想定>

当確=遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(スタッド・ランス)、南野拓実(モナコ)

濃厚=田中碧(デュッセルドルフ)、守田英正(スポルティング)、三笘薫(ブライトン)、鎌田大地(Eフランクフルト)

有力=堂安律(フライブルク)、久保建英(Rソシエダード)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、旗手怜央(セルティック)

微妙=柴崎岳(レガネス)、相馬勇紀(名古屋グランパス)

【寸評】ボランチの遠藤、右ウイングの伊東は不動のレギュラー。実績を考慮すれば南野も間違いなし。今季欧州CLでプレーしている守田、鎌田も現在の状況からすればメンバー入りは当然で、むしろ主力となりそうな勢いだ。同じく欧州CLで評価を高める旗手は必要な人材であり、三笘、久保、堂安は攻撃の切り札となれる存在だ。

<FW=4人想定>

当確=なし

濃厚=古橋亨悟(セルティック)

有力=浅野拓磨(ボーフム)、前田大然(セルティック)、上田綺世(セルクル・ブリュージュ)

微妙=大迫勇也(ヴィッセル神戸)、町野修斗(湘南ベルマーレ)

【寸評】欧州の第一線で戦う古橋は得点力アップのキーマン。浅野も万全であればメンバー入りは堅そう。前田、上田、町野は9月の2試合(23日米国戦、27日エクアドル戦)で序列を高めることができるか。大迫は実績からすれば軸となるが、日本代表からしばらく離れている上に、今後の状態に左右されそう。