干し芋パワーで、欲しいものを手に入れる。ワールドカップ(W杯)で初のベスト8を目指すサッカー日本代表の秘密兵器? は干し芋だった。20日、取材に応じた尾垣孝博アスレチックトレーナーによれば「海外に行った時には、練習場から宿舎までバスで約20~30分かかる。練習後すぐに栄養補強できた方がいい。さっと手に取れて、さっと食べられる補食の部分で、干し芋はサツマイモなので糖質の量、食物繊維も豊富。腸内作用にもいい」。日本古来の食品とともにカタールに乗り込む。

これまでの補食はサプリメントがメインだった。ただ、それではドーピング検査に引っかかるリスクがあるという。サプリメントの使用を全面的に禁止しているわけではないが、数年前から代表チームは、自然の食品の中で疲労回復を促すものを探していた。いつでも、どこでも食べられ、長期保存が可能な干し芋。同トレーナーは「ボディービルダーの方たちも、干し芋を食べていると聞いて、我々も取り入れている」とうなずいた。代表戦士の“もぐもぐタイム”。干し芋が8強への秘密兵器になるかもしれない。【栗田尚樹】