サッカーの日本代表MF田中碧(24)が13日、フジテレビ系列の情報番組「めざましテレビ」に出演し、親友の三笘への思い、母への感謝の思いを語った。

スペイン戦の決勝ゴールは川崎市の小学生チーム「さぎぬまサッカークラブ」で一緒だった三笘のゴールラインぎりぎりの「1ミリアシスト」を決めたもの。「走ったら本当に来た。仮に(ゴールラインから)出てもプレーは続くと思っていた。出てたら出てたで良かったし、最後まで決めることを意識していた」と当時の心境を振り返った。

もっともビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認中のとき「アウト、アウト」とピッチで発言していたことを明かした。「多分ラインを出ている」と思っていたという。VAR後、ゴールが認められると、三笘と倒れ込んで抱き合ったが「ちっちゃい頃から一緒に過ごしてきた。選手としてはもちろん、友人として仲良くしている。三笘選手のパスを決められてよかった。うれしかった」と話した。

昨年のドイツ移籍後、母知佐子さんが付き添って料理などサポートしてもらっている。母の日にはボディーソープとクリームをプレゼント。敗れたコスタリカ戦の日が知佐子さんの誕生日だったため「スペイン戦は勝たないといけない」。その思いが決勝弾にもつながったのかもしれない。「小さいころから支えてもらっている。ピッチで活躍して恩返ししたい」と率直な思いを口にした。

次回の26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会も主力として期待される。「今回も東京五輪もすごく悔しい思いをした。次はこの悔しさを経験している僕らが中心にならないといけない。なればより強い日本になる」と覚悟を語った。