23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会(20日開幕)で日本と初戦で対戦するザンビア代表が注目されている。

ムワペ監督に対する性的虐待の疑惑がここ数日で知られるようになったかと思えば、3-2で勝利した7日のドイツ代表との親善試合の後、独ビルト紙はザンビアの主将バーブラ・バンダ(23)の性別について再び疑問を呈した。

W杯前最後の親善試合で、ザンビアは3-2でドイツを下した。バンダは2ゴールをマークして勝利の立役者となった。

バンダの見事なパフォーマンスによって、ザンビアは一躍話題となったが、それはスポーツ的な理由からではない。

バンダはこれまでキャリアを通じ、性別の問題に対処してこなければならなかった。

ビルト紙によると、国際サッカー連盟(FIFA)が選手に性別検査を課すことはないが、各国連盟がそのような手続きを行うことが義務付けられているという。

スペイン・マルカ紙によると、ザンビア・サッカー連盟の説明では、前回22年アフリカ選手権では「医学的な理由から」出場を許されなかったバンダだが、今回のW杯には出場できるという。

前回のアフリカ選手権では、バンダは検査の結果、テストステロン値が正常値を超えていたため、プレーが許されなかった。

バンダはその前の東京オリンピックには出場し、大会2位の6点をマークしていた。

幼い頃からサッカーに情熱を注いできた23歳は、スペインと密接な関係を持ちながらキャリアを歩んできた。

ザンビアでの経験を経て、バンダはスペイン女子2部ログローニョに加入した。現在は中国のチームでプレーしているが、22年にレアル・マドリードと契約寸前までいったという。

あとは契約書にサインをするだけだったが、メディカルチェックでテストステロン値が正常値を超えたため、クラブは彼女が女性であるかどうかを疑い、サインには至らなかったという。