U-20(20歳以下)女子日本代表が北朝鮮に逆転負けし、4連覇を逃した。

先制したのは日本。前半20分、鹿島アントラーズなどでプレーした本山雅志氏を叔父に持つFW辻沢亜唯(18=INAC神戸)が、右サイドからFW土方麻椰(19=日テレ東京Vベレーザ)のクロスをファーで頭で押し込んだ。

だが前半44分に北朝鮮が右からのクロスにMFジョン・リョンジョンがファーで頭で押し込み同点。前半を1-1で折り返した。

後半途中からは北朝鮮に押し込まれる場面が続いた。延長戦も見えてきた後半41分、北朝鮮は再び右サイドからのクロスをゴール中央に飛び込んだジョン・リョンジョンが頭で合わせ勝ち越し。後半アディショナルタイムに、日本はDF佐々木里緒(19=マイナビ仙台レディース)が左足ボレーでミドルシュートを放つも惜しくも枠外。そのまま試合は終了した。

北朝鮮には1次リーグ最終戦で0-1で敗れており、リベンジをかけた再戦だったがまたも敗れた。日本は既に今夏のU-20ワールドカップ(W杯)コロンビア大会の切符を手にしている。

先制点を決めた辻沢は試合後、「1試合目は負けて、今回絶対勝ってやると臨みました。この景色を忘れず、W杯でもっと強くなって、いい結果を残せるように頑張っていきたい」と話した。

北朝鮮は07年以来、2度目の優勝。過去3大会は日本に敗れ準優勝に終わっていたが、今回はアジアの頂点に立ち、選手たちは涙を流しながら監督を胴上げした。