サッカー日本代表は19日、ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮戦(21日・国立、26日・平壌)に向けて、千葉市内で活動した。

コンディションを考慮して別グランドで調整したGK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)を除く25人がそろって、冒頭約40分間を非公開で練習にした。その後、国内組と前日午前までに到着した海外組の計12人がゲーム形式のトレーニングまで消化した。

初日から全メニューに合流しているMF久保建英(22=Rソシエダード)は、長年代表でプレーしてきたDF長友佑都(37=FC東京)の復帰について「雰囲気はすごくいいと思います。今日もミニゲームで僕のマッチアップだったんですけど、久しぶりに良い意味でのしつこさというのがあって楽しかったですね」と歓迎した。

長友不在の間は、自身がチームのムードメーカー的存在だった。長友の復帰に伴い、今回は盛り上げ役が2人そろった。「どうでしょうね。その場の雰囲気という感じですね。特にそんな意識しているわけでもないので」と役割を語った。

今回、2連戦する北朝鮮は、自身が18年にU-19アジア選手権インドネシア大会で対戦し、FKを決めた相手だ。あまり細かくは覚えていないとしつつ「球際や戦う気持ち、メンタル的な部分で強いイメージがある。実際どうかわからないですけど、変に気を使いすぎないようにしたい」とイメージした。

未知の平壌での試合にも動じない。「楽しみかと言われたら、楽しみではないですけど、興味はありますね。好奇心旺盛なタイプなので。ネガティブにいってもいいことないので」とサラリ。持っていきたいものを問われると「遠足ではないので、もっていきたいものとかは特に…」と笑わせつつ「気持ちですかね」と回答。スマートフォンなどの電子機器は没収されるといった情報も錯綜(さくそう)しているが、隙間時間の過ごし方について「なんでしょうね。あまり考えていなかったですけど、それこそ長友選手なんかがすべらない話とかしてくれたらいいんじゃないですかね」と話して笑いを誘った。【佐藤成】