2026年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア2次予選で、日本代表(FIFAランク18位)が北朝鮮代表(同114位)に1-0で勝ち、最終予選進出に王手をかけた。北朝鮮はアウェーで0-1という最少スコアでの敗北は収穫だった。後半は積極的に攻撃に出るなど日本を苦しめる場面もあった。埼玉県出身でJ3岐阜MF文仁柱は後半38分から出場。地元選手とあってひときわ大きな声援が送られた。

26日に行われる予定だったアウェーでの再戦は、北朝鮮側が21日になって平壌での開催が難しいとアジアサッカー連盟(AFC)にレターを送付。5日前にして開催が白紙となる事態になった。北朝鮮代表のシン・ヨンナム監督は試合後の会見でこのことについて「今後のことに関しましては、私がここで何かを言うのは控えたいと思います」と話すにとどめた。

同監督は国立競技場に多くのサポーターが訪れたことについて言及し「同胞のみなさんの前でいい結果を残したかった。残念。一緒になって走ってくれた同胞の応援は心強かった。心の叫びが我々を鼓舞してくれた。次戦に期待してほしい。いい結果を挙げて、みなさんを喜ばせたい。次戦も、同胞のみなさんの声援を肝に銘じて。ハートに来るものがありました。同胞の思いを持ってホーム戦では頑張りたい」と語った。

ただ、日本へのリベンジを期すホーム戦そのものの開催が不透明な状況。第3国での開催もめどが立っておらず、場合によっては日本代表の不戦勝といった措置を国際サッカー連盟(FIFA)が決める可能性もある。