試合は日本テレビ系で生中継され、解説を務めた元北朝鮮代表FWの鄭大世(チョン・テセ)氏(40)が、日本のベンチワークを称賛した。

「森保監督の采配があたってますね、ポジションチェンジと(システム変更)。交代するたびに、流れが変わっている感じがする」

後半途中からの3バック変更や、途中投入したFW浅野がスピードを生かして何度も好機を演出。後半15分すぎから北朝鮮に流れが傾いたが、監督の采配で日本に勢いを取り戻した。

現役時代は「人間ブルドーザー」の愛称で親しまれた鄭大世氏は、10年W杯南アフリカ大会に北朝鮮代表で出場。1次リーグ全敗で敗退したものの、初戦のブラジル戦は1得点に絡む活躍。Jリーグでは川崎フロンターレなどで、J1通算181試合65得点の結果を残した。

同じく解説の槙野智章氏(36)も、鄭大世氏のコメントに同調し「(最終ラインを)3枚にした意味。守備的にするのではなく、点を取りに行く攻撃的なシフトチェンジも見えるし、非常に見応えのある試合だった」と総括していた。