パリ・オリンピック(パリ五輪)出場を目指すU-23(23歳以下)日本代表が、すでに五輪出場を決めている同ウクライナ代表と福岡・ミクニワールドスタジアム北九州で25日に対戦する。チームは24日、同所で公式練習を行い、最終調整した。

22日に1-3で敗れた同マリ戦で出番のなかったMF松木玖生(20=FC東京)はリーダーとしてチームを引っ張る覚悟を明かした。

昨年U-20ワールドカップ(W杯)に出場後は、大岩ジャパンの常連となっている。ウクライナ戦では、所属クラブのボランチではなく、インサイドハーフでの出場が濃厚。「インサイドハーフでの試合になるので、よりゴール前での試合が求められるし、普段より多くゴール前に入ることになるのでチャンスを生かしたい」と試合をイメージした。この日行われた前日会見で、大岩剛監督は、試合中の対応能力や修正能力の必要性を説いた。自チームでキャプテンを務める松木に求められる役割も多い。「試合中、良いことも悪いことももちろん起こるとは思う。そういうときに常に声をかけること」とリーダーシップについて語った。代表では、ともに中盤を組む藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)が声を出すことが多いといい「譲瑠に頼らず自分もどんどん発信していけたらいいかなと思います」。ピッチに立てば年齢は関係ない。生粋のリーダーがチームを勝利に導く。【佐藤成】