今夏のパリ五輪(オリンピック)出場を目指す日本が難敵の中国を1-0で退け、初戦を10人で白星発進した。

GK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)が、再三の好セーブでピンチを救った。日本は前半8分に先制も同17分にDF西尾隆矢(22=C大阪)が、ボールがないところで相手に肘打ちし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定の末、退場に。

その中で小久保は後半2分、相手と1対1になる大ピンチを迎えたが、冷静に相手の状況を見て左足を目いっぱい伸ばしセーブ。後半29分には右コーナーキックのボールを指先ではじいた。終盤は、相手が2メートルを超えるGKをフィールドプレーヤーとして投入しパワープレーを仕掛けてきたが、冷静にハイボールに対処して守り切った。

試合後、小久保は「(数的不利になって)センターバック、守備陣中心に、まず前半に決めた1点を守り切ることしか考えていなかった」と振り返った。数的不利になり、主導権を握れなくなるのは覚悟の上。「だれもミスせずにシンプルにやろう」と声をかけ合ったという。無失点で初戦に勝利し「自分の中でも落ち着いてプレーが出来た。チームを助けるプレーができて、勝利に貢献できて良かった」と笑みをこぼした。 次戦は中2日でUAE戦が控える。「今日は1人少なくなって守備しかできず、自分たちの持ち味が出せなかった。中2日で少しでもコミュニケーションを取って少しでも修正して次の2戦目に向かいたい」と話した。

【U23日本代表】松木玖生V弾で白星発進!西尾隆矢1発レッドも退場も守り切る/中国戦詳細