日本代表の森保一監督(55)が30日、U-23日本代表のパリオリンピック(五輪)出場決定を見届け、カタール・ドーハから帰国した。森保監督は、オーバーエージ選手の扱いを含め、今後、大岩ジャパンに全面協力することを明言。「大岩監督とは話はしていないが、山本ダイレクターを通していろんな話をしている。日本のサッカーとして、五輪でメダルを取るためにいい連携で、サポートできるかなと思っている」と話した。

GK鈴木彩艶、MF久保建英らパリ五輪世代の選手がA代表で活躍しているが「連携することで、お互いの強化、日本のサッカーの強化につながる」と協力姿勢を明かした。東京五輪では、6月の五輪代表活動からオーバーエージの選手が合流。森保監督は「それもあっていいと思う」としながらも、パリ五輪が国際Aマッチデー(IW)の期間外で、選手招集の拘束力がないことを挙げ「我々監督だけの話ではなくて。今回のアジア予選は、欧州組がシーズン中で呼べない中、ベストメンバーを選んだ。国際ルールの中でベストをつくっていくことは、皆さんから伝えていただければ」と、海外組の招集の難しさも口にした。

今回の大岩ジャパンの活動を視察し、今後、A代表で招集したい選手もいたという。6月は、A代表がワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦、シリア戦が控える。同時期に、大岩ジャパンも強化試合が予定されており、五輪世代の選手は五輪代表チームでの活動になる見込み。森保監督は「すぐではないが、継続していいプレーをしてもらえれば、伸びしろがある選手がいた」と、A代表への新戦力候補に期待していた。