ザックジャパンが強豪2連戦が予定される11月の欧州遠征でメンバーの入れ替えを行う可能性が出てきた。日本代表国内組とともに17日に帰国した日本協会の原博実強化担当技術委員長(54)が「結果が出なければ新しい人が入ってきたりすると思う」と明言した。

 常にザッケローニ監督(60)とコミュニケーションを取り続けている原委員長は、15日のベラルーシ戦後も指揮官と意見交換。「内容は言えないがいろいろと話しました」という。その上で「こういう状況もあってメンバーは変わるかもしれない」と慎重に話した。

 ザックジャパンは7月の東アジア杯で活躍したメンバーを8、9月の親善試合に招集。従来の戦力と新戦力の融合を図ったが、基本となるメンバー構成は不動だ。ただ、3年5カ月ぶりの2試合連続ゼロ封負けを喫した現状を見ると新陳代謝の必要性は十分だ。

 11月はオランダ戦が決定し、ベルギー戦の実現も濃厚だ。ザッケローニ監督が「能力が高く経験のある選手で、他の選手よりチームにフィットするのに時間がかからない」と話し、代表候補リストに入っている絶好調のFW大久保嘉人(31=川崎F)佐藤寿人(31=広島)が決定力不足打開のため招集される可能性はある。同監督は今後国内視察を行うだけに、11月上旬のメンバー発表が注目される。