<アジア杯:日本2-0ヨルダン>◇1次リーグD組◇20日◇メルボルン

 ハビエル・アギーレ監督(56)は終了の笛が鳴る前に、相手監督のもとへ歩を進めた。試合後の会見では、次へ向けてすでに気持ちを切り替えたのか笑顔はなかった。「日本は成長しているが、タイトル防衛は簡単ではない。南米選手権やW杯を経験しているが、ここから先は横一線。フィジカル、メンタルを向上させ、レフェリーの判定にかかわらない規律をしっかりとやりたい」。それでも3連続完封の守備には「DFだけではなくチーム全体でいい守備ができている。この先も無失点を続けていきたい」と評価した。

 19日の前日練習は冒頭15分のみの公開だった。非公開になってからすぐに始まったシュート練習は、リラックスムードだった。外した選手が「あー」と笑いながら声を上げると、「シュートを外しているのに笑うな」と引き締めた。逆に練習終盤の紅白戦では「すごくいい練習ができている」と最後は褒めていいイメージを持たせた。

 抜群の手綱さばきで、無失点で3連勝。決勝トーナメントへ向けて大きく弾みをつけた。【高橋悟史】