日本代表MF原川力(22=川崎F)が“ドーハの歓喜”を作り上げた。

 1-1で迎えた後半ロスタイム、ペナルティーエリアの外で、相手GKがパンチングしたボールに反応。落ち着いてトラップすると、左足で強烈なシュートを放った。ボールはゴールに突き刺さり、劇的な決勝弾。勝ち越し点を守り抜き、リオデジャネイロ五輪出場を決めた。

 「ホッとしています。勝つことしか考えていなかった。チームとしてより成長したかなと思います。(ゴールは)あまり覚えていないけれど、いいところにこぼれてきたので、ふかさないようにしました」

 93年10月28日に当地でA代表がイラクと対戦し、W杯米国大会出場を逃したロスタイムの同点ゴール献上から22年3カ月。93年8月18日生まれの男が、日本の新たな歴史をつくった。