「オレンジ山脈」で鹿島を封じる!! 清水は26日、午前練習で3月8日に迎える鹿島との開幕戦を見据え、フルコートでの紅白戦を実施。主力組の4バックには右から三浦弦太(19)、ヤコビッチ(29)、平岡康裕(28)、犬飼智也(21)が起用された。開幕スタメンが濃厚な4人は平均身長184センチの高さを誇る。4人のタワーが「山脈」となって立ちはだかる。

 昨季、チームは計60失点を喫し、うちセットプレーからは17失点した。今季の最重要課題となる失点の減少には「高さ」が武器になる。ヤコビッチは「去年と比べて後ろの4人が大きくなったことで強さが出た」と自信を示した。もともとセンターバックが本職の三浦と犬飼は不慣れな位置となるが、鹿児島キャンプから実戦を積み、安定感が増してきた。大榎克己監督(49)も「よくやってくれている」と信頼を寄せた。

 DF陣はキャンプ後に行われたKリーグ・光州FCとの練習試合と甲府とのプレシーズンマッチで2試合連続の無失点。チーム全体でも守備意識が高い。三浦は「切り替えが早くなってきたし、距離感もよくなってきた」と手応え十分。清水の高い壁が、昨季リーグ最多得点の強敵との開幕戦を抑える準備を整えつつある。【神谷亮磨】