清水に来季加入が内定している愛知・東海学園高サッカー部のMF光崎伸(3年)が7日、同校で記者会見を行った。東海学園出身のプロ選手は光崎で4人目。高卒では初のJリーガーとなる。幼いころからの夢をかなえた光崎は「今はすごく楽しみな気持ちがいっぱい。将来はエスパルスを代表する選手になりたい」と話した。

 最大の武器は正確無比な左足のキックだ。本職はトップ下でシュート、パスは超高校級。数少ない左利きのプレースキッカーとしても期待は大きい。5月に練習参加した際には得意の左足で存在感を発揮。これまで年代別日本代表に選出された経験はないものの、原靖強化部長(47)は「トップチームの中でもひょうひょうとプレーしていた」。山崎光太郎スカウト(36)も「伸びしろを感じた」と獲得に本腰を入れた。清水の一部選手からは丸刈りで左利きという共通点から、元ブラジル代表の「リバウド」とあだ名をつけられるなど、チームに溶け込むのに時間はかからなかった。

 清水以外にもG大阪や鳥栖なども獲得に興味を示したが、光崎は「練習の雰囲気もよく、競争しながら成長できる環境だと思った」と清水入りを決めた理由を明かした。現在、チームは年間順位で最下位に低迷。J2降格の危機にさらされているが「カテゴリーは関係なく、成長していきたい」と来季にかける意気込みを語った。【神谷亮磨】

 ◆光崎伸(みつざき・しん)1997年(平9)8月22日、愛知県刈谷市生まれ。愛知FC-刈谷南FC-ホペイロ刈谷を経て東海学園に進学。13年国体愛知県選抜。180センチ、75キロ。家族は両親、兄。血液型A。