青森山田のMF高橋壱晟(2年)が2得点“1アシスト”で全得点に絡み、大社(島根)に逆転勝ちした。0-2で迎えた前半39分、DF原山のロングスローを頭で落とし、MF神谷のミドルシュートを引き出し反撃を開始した。1-2で迎えた後半16分には、スルーパスに抜け出し右足で流し込んで同点。アディショナルタイムの後半42分に、再び原山のロングスローを今度は左足で押し込んだ。「ミドルは狙ってた。セットプレーのあのポイントは練習していた。決められて良かった」と話した。

 前半2失点でも集中力を切らさなかった。高橋は「初戦で緊張して、地に足がつかなかった。2点とられて焦りはあったけど、前半に1点返せて良かった」と冷静に振り返った。黒田剛監督(45)は、硬くなっていた高橋に対して「もっとできる。コントロールしてパスも出せる。これでふっきれた。自信を持ってやってくれる」と聖和学園との2回戦に向けてハッパをかけた。

 80分での勝利は、11年度大会の土佐(高知)との2回戦以来。黒田監督は「久しぶりですね。今まで三ツ沢でも勝ててなかった。このジンクスを破れた。2日の試合は伸び伸びとやらせたい」と余裕を見せた。