東福岡が国学院久我山(東京A)を5-0で下し、17大会ぶり3度目の優勝を飾った。

 先手を奪ったのは東福岡だ。前半36分、左サイドの崩しから右につないだパスを最後はMF三宅が得意の左足を振り抜き先制ゴール。

 前半1-0で折り返した東福岡は、後半に入っても攻撃の手を緩めず、同2分には、サインプレーから、エースナンバーを背負うMF中村主将がFKを決めて2点目。同22分にはFW餅山がカウンターからGKの頭上をフワリと襲うループ気味の技あり弾で3点目。同25分にはMF藤川が2試合連続ゴール、同35分にはMF中村がこの日2得点目となるダメ押し弾で締めた。

 いっぽう国学院久我山は攻撃の起点を託されたMF名倉が、東福岡の強烈なボディーコンタクトと徹底マークに本来の実力を発揮出来ず、相手ゴールを割ることはできなかった。

 97年度大会でMF本山雅志ら(J2北九州)を擁し優勝、98年度大会も連覇。志波監督(現総監督)の下で優勝した「ヒガシ」が名門復活を印象づけ、森重監督にとっては就任14年目にして初の同大会全国制覇となった。