福島県社会人2部からJ1を目指す、いわきFCのトライアウトが23日、同市内で行われた。約150人の書類審査を経て、この日参加した41人のうち、Jリーグ経験者はJ2山口を退団したDF泉悠哉(23)だけ。元教師や所属先が決まらないサッカー浪人生など、雑草軍団が集結した。午前にパフォーマンステストとミニゲームを行い、午後にはフルコートの試合を行った。最終的には10人から15人まで絞られ、合格者には24日に通達される予定だ。

 昨年12月まで埼玉の小学校臨時講師を務めていたDF小林勇斗(24)は「サッカーをやめるか迷っていた。終わりかなと思ったけど、めぐり会えた。先生をやることで保険を掛けていたけど、合格すれば先生の登録を外します」と入団を熱望した。

 ◆いわきFC 米スポーツ用品大手のアンダーアーマーを販売する株式会社ドームが、昨年12月に旧いわきFCから譲渡される形で設立。運営するいわきスポーツクラブの代表取締役には前J1湘南社長の大倉智氏(46)が就任。元オランダ代表でJ1広島でもプレーしたピーター・ハウストラ監督(48)を招いた。「スポーツを通じて、いわき市を東北一の都市にする」をテーマに、最短でのJ1昇格を目指す。