12年度大会優勝の鵬翔(宮崎)は、高円宮杯U-18チャンピオンシップを制している青森山田に完敗を喫した。

 前半7分に先制点を献上すると、その後も青森山田攻撃陣を止められず失点を重ねた。GK原田健次郎主将(3年)が舌を巻いたのは、相手GKの広末陸(3年)。「広末じゃなかったら入ってる場面もあったと思います」というセービング以上に、キックに衝撃を受けた。圧倒的な飛距離、ピンポイントで届ける低弾道フィードの精度に「あり得ないです。見たことないです」と驚きを隠せなかった。

 東京への加入が内定している広末は高円宮杯U-18チャンピオンシップでMVPにも輝いており、優勝候補の青森山田にあって最も注目を集める存在。「力もあってイケメンですし、一泡吹かせてやろうと思っていたんですけど…。レベルが違いました。キックで会場を沸かせてましたよね。自分も一生懸命蹴ってみましたけど、全然でした」と相手をたたえていた。