なでしこリーグ、マイナビ仙台レディースが今日2日、キャンプインする。1日は仙台市の大崎八幡宮で必勝祈願を行い、被災地の宮城・東松島市を訪問。終了後は、そのまま第1次キャンプ地の千葉・館山に向かった。

 例年ならキャンプは3月だったが、越後和男監督(51)は「2月は雪があるかもしれない。思うようなトレーニングができないかもしれないので」と理由を説明した。第1次千葉キャンプは7日まで。1度仙台に戻り、10日から6日間、第2次千葉キャンプを行う。フィジカルトレ中心のメニューで底上げを図る。

 11年東日本大震災の被害を受けた東松島市の慰霊碑や、同市の小野駅前応急仮設住宅を訪れた。被災者の当時の苦労話に、越後監督は「生の話を聞いて驚いています」と言った。兵庫出身の新人MF三橋真奈(22)も「初めて宮城に来て、こういう体験をさせてもらった。勉強になりました」と神妙な面持ち。被災地の思いをあらためて胸に秘め、本格的な練習をスタートさせる。