森脇を含め、浦和に4本の枠内シュートを浴びた。前半24分にFW李のヘディングを抑えると、後半14分にMF関根、同28分には興梠に至近距離から打たれたが、間合いを詰めて好セーブを連発。「どの試合も苦しい時間帯はある。そこを耐えられれば良い結果が出せる」。勝利へと導く活躍を見せた。

 リオ五輪ほか各年代で代表入りした実力は折り紙付きだ。趣味の将棋で培った観察眼、予測する能力がサッカーにも生きている。この日は代表から漏れた浦和GK西川との対決も注目されたが、勢いを結果で示した。

 代表GK陣では3番手の位置付け。だが「チームとして結果を出すために戦っていきたい」と、今日5日から参加する代表では、練習から正GK川島にも挑戦する姿勢だ。欠点を問われても「ないと言いたい」と強気に話す中村が、代表でも存在感を発揮するかもしれない。【高田文太】

 ▼柏の連勝記録 柏が4月16日の第7節神戸戦からリーグ戦8連勝。同一シーズンに8連勝以上は、96年の12連勝、00年の8連勝に次いでクラブ17年ぶり3度目。過去2度は延長戦のあった時代で、その星取りの内訳(○=90分勝ち、□=延長勝ち)は、96年が□○○○○○○○○□○□、00年が○○○○□○○○。つまり、今回のように同一シーズンに90分試合で8連勝は、96年の8連勝と並ぶクラブ最長タイ。96年は最終的に年間5位、2ステージ制だった00年は年間3位も年間勝ち点では1位。