公式戦3連勝中のJ1ベガルタ仙台に15日、頼もしい男が帰ってきた。右ふくらはぎ打撲の影響で前節ヴァンフォーレ甲府戦(4日)を欠場したMF三田啓貴(26)の先発復帰が濃厚だ。「ここから連勝を続けていくためにも、自分の存在を示さないといけない」と17日のアウェーサガン鳥栖戦勝利に全力を注ぐことを誓った。

 鳥栖の内情は把握済みだ。東京時代に指導を仰いだフィッカデンティ監督について「守備のやり方はイタリア人らしい戦術を持っている。時間帯によってうまくいかなかったら、フォーメーションを変える。臨機応変に対応したい」と語った。前東京で元日本代表GK権田修一(28)について「実力は日本トップレベル。セービングがやっぱりすごい」と評した。

 権田とは、東京のジュニアユース時代から一緒だった。同じ中学に通った。実家は「歩いて5分くらい」で、夜ご飯を家で食べたりした。お世話になった先輩だが、試合に入れば敵味方の関係だ。「そういう相手からゴールを取れる努力をしたい」と引き締めた。

 鳥栖は他にも、FW豊田や前仙台のMF水野ら元日本代表を擁する。そんなチームとの一戦に向けて「どれだけ自分たちの力を出せるか」と力を込めた。【秋吉裕介】