アルビレックス新潟はクラブワーストの5連敗を喫し、最下位の18位でリーグ戦前半を終えた。

 ジュビロ磐田に前半40分にオウンゴールで先制を許すと、後半9分には2点目を奪われる。呂比須ワグナー監督(48)は「小さなミスが7、8回あった。それが結果的に失点になっている」とプレーの精度の低さを指摘した。失点はどちらもクリアミスから発生していた。

 攻撃はシュートわずか1本に終わった。前半14分にMFホニ(22)が放ったのみ。カウンターから形をつくるが、ゴール前のラストパスが乱れた。チャンスになっても打つ前にボールを失った。

 4連敗は昨季も2度あった。だが、そこで食い止めて結果的に残留につながった。今季は踏みとどまれない試合内容が続く。キャプテンマークを巻いたMF矢野貴章(33)は「練習で守備も攻撃も確認している。それでも勝てない。まだ自分たちには足りないことがある」と話した。

 磐田の名波浩監督(44)は「最後は自信の差だった」と言う。磐田は押し込まれる時間帯があっても、前向きにボールを運び、2得点。4連勝につなげた。新潟はチャンスをものにできず、失点すると立て直せなかった。勝負の土台にある精神力が明暗を分けた。