1度は収束し、監督はバスに乗り込んだが、別のサポーターが出口付近で説明を求めたことで2度目の対応に追われた。同監督は選手を待たせて再度バスを降り、クラブに誘導された約50人のサポーターに囲まれた。すると「次の新潟戦に勝って、連勝をスタートできなければ、私が最初にチームを離れる」と声を大きくした。次戦以降、自分のクビをかけて戦うことを口にした。

 サポーターへの対応は午後10時前から1時間以上に及んだ。淵田敬三社長らとともに指揮官に立ち会っていた山道守彦強化本部長は、「チームを離れる」という指揮官の発言に関して「エモーショナルになった発言だと理解している」と説明。今後については「(人事は)彼でなくクラブが決めること。(解任は)ありません。全力でサポートするだけ。それがすべてです」とはっきり言った。

 浦和は現在8位。もはや1つの勝利では、サポーターを納得させられないところまできている。指揮官と選手の意地が問われる。【岡崎悠利】