J1横浜F・マリノスは1日、横浜市内で練習を行った。

 7月29日のリーグ戦清水エスパルス戦は、決定機の数では圧倒し、2度リードを奪いながら2-2の引き分け。

 試合後は暗い表情で会場を後にする選手が多かったが、この日は明るさを取り戻し、約2時間の全体練習を行った。

 そんな心理状態を表すように、MF扇原貴宏(25)は、髪の色をそれまでの黒に近い茶色から、金髪に近い明るい色に変えて練習に参加した。

 試合翌日の7月30日に髪をカットし、色もチェンジ。「金髪とは違うんですけどね。失点にも絡んでしまい、オフの日に、もやもやした気持ちだったので」と、心機一転、髪形を変えたという。

 この日の練習には、ゲーム形式風に2チームに分かれ、ヘディングだけをつないでゴールを目指す新たなメニューが取り入れられた。

 練習後、184センチの扇原は「空中戦に強くならないといけないので、あれは自分のための練習だと思う。背はあるけど、空中戦の強さが僕に足りない部分。タイミングとかコツをつかめれば」と話した。

 レクリエーションの要素が強いメニューながら、積極的に空中での競り合いに参加していた。

 エリク・モンバエルツ監督も「うちのチームには身長は高くても、空中戦に課題のある選手は何人かいる。向上させなければいけないポイントなので、タカ(扇原)がそうやって感じながら練習に取り組んでくれるのはいいこと」と、今後の成長に期待していた。

 今後は5日にアウェーのアルビレックス新潟戦、9日に再びアウェーのコンサドーレ札幌戦、13日にホームのサガン鳥栖戦と、過密日程が控える。

 長距離の移動も伴うが「連戦のスタートが、次のスタートだと思って切り替えたい。ここからまた勝っていきたい」と力説し、新たな髪形とともに再出発を誓った。3戦前まで続いていた、5連勝の勢いを取り戻すつもりだ。