鹿島アントラーズが、濃霧の影響で試合途中にボールがカラーボールに変わり、2度の中断を挟む中、2-0でベガルタ仙台に完勝した。

 DF昌子源(24)は相手シュートを1本に抑えた勝利に「霧でサポーターの方も試合が見えにくかったと思う。今日の試合は満足いく部分が大きかった。必死に頑張った姿をサポーターの皆様にしっかり見てもらえなかったのは残念でした」と笑い、表情は晴れやかだった。大岩剛監督(45)就任後8戦無敗には「無敗って響きは良いけれど、8戦全勝というほうが良かった。(1分けの)東京戦がなければと思う。でもすごい監督です」。セレッソ大阪と勝ち点1差の2位をキープした。

 0-0で迎えた前半ロスタイム、FW土居聖真(25)が、MF中村充孝(26)のスルーパスを右サイドで走り込んで受けると右足でシュート。4月1日の大宮アルディージャ戦以来15戦ぶりとなる今季2点目に「長かったからねえ、思いもだいぶ込めました。パスも良かったし、ファーストタッチも良かったし、シュートも良かった」と先制点を喜んだ。

 後半終了間際には途中出場のFW鈴木優磨(21)が、FW金崎夢生(28)のフワリと浮かせた縦パスを受けて左足で2戦連続ゴールを決めた。「オレも中断とかは初めての経験だったし、アップしていても難しかった。中断をちょっとフワフワしちゃったとか言い訳にしちゃう試合でもあったけれど、最後にしっかり決められて良かった」と話した。

 次節はFWポドルスキが加入したヴィッセル神戸と9日にアウェーで対戦する。